香川県高松市 相念寺を訪ねました

 平成27年1月23日(金)香川県高松市円座町にある相念寺を訪ねまし
た。円座町は高松駅から約8キロメートル離れた南に位置し、円座町
の名前の通り、古くは菅(すげ)で編みこんだ着席用の敷物の円座が
多く生産されていました。


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 真宗興正派 相念寺は昭和47年入学の葛西一さんが住職をつとめ
るお寺です。真宗興正派は香川県が一番寺院数が多く、私は真宗興
正派のお寺を訪ねるのははじめてで、個人的に結構楽しみにしていま
した。
 相念寺は円座町の静かな在所の中に、溶け込むかのように本堂、
鐘楼、庫裡がありました。この地域ではお寺のご門徒というくくりだけで
はなく、ご門徒としての親寺はあるのですが、法座は近くのお寺にお参
りされるそうです。葛西一さんの話によると「だから門信徒というとらえ
方が一番良いと思います。門信徒は複数のお寺にお参り合いをし、門
信徒の判断によって、お寺を使い分けされます。それがこの地域の特
徴だといえます」と話してくれました。

 私はこの門信徒のお話を聞いて、お寺とお寺の垣根がないことは良
いことだし、ご門徒が複数のお寺にお参りするということも良いことでは
ないかと思いました。それだけこの地域の信仰心の深さを感じました。

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 本堂は伝統と歴史の香りがする落ち着いた本堂でした。真宗興正派
の本堂、内陣を見て、本願寺派も、大谷派も、高田派も、仏光寺派も、
真宗興正派もほとんど変わりがないというのが印象でした。当然、左の
蓮如上人は違いますが、後は同じ浄土真宗のお寺です。
 ただ、相念寺は親鸞聖人が絵像ではなく木造でした。「真宗興正派は
ふつう絵像なのですが、うちはなぜか木造なのです」というお話でした。

 私は本堂を見せて頂いているうちに真宗興正派の正信偈が聞きたく
なってきました。一体どんな正信偈の節なのだろうか、これは次の楽し
みにしました。びっくりしたのは「坊守さんと写真を撮らせて下さい」とい
と、住職さんは黒衣の裾を開いて正座をされました。「それが正式な
正座なのですか」と尋ねると「真宗興正派は正座の時、黒衣の裾を開く
のが正式な正座なのです」と答えられました。

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 せっかくなので葛西一さんに高松興正寺別院も案内していただきまし
た。葛西一さんは高松興正寺別院の輪番も兼任されていました。高松
興正寺別院は昭和20年に空襲で全焼し、しばらく仮本堂の状態でした。
そして、昭和29年に上棟式を挙行し、昭和34年に落成しました。

 高松興正寺別院の伝統と近代的なデザインが融合した白亜の五階
建ての本堂は、高松の街中に悠々と存在感を表していました。そして、
シンボルの最上階の多宝塔が、見守るかのように市内を見下ろしてい
ました。

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 多宝塔は建築学的にも珍しく、いろいろな方が見学に来られるそうで
す。本堂は趣のある落ち着いた本堂でした。見上げると回廊が本堂を
取り囲み歴史の風情を感じました。回廊の奥は大きな台所や研修室な
ど、多目的に考えられた部屋がいくつもありました。

 戦後の復興の中でこれだけの本堂を落成するには、本当に僧侶、門
信徒の大変なご苦労があったと思います。今では高松興正寺別院は
聞法の場はもとより、習い事の稽古場、大学生の合宿所などにも活躍
し「ご坊さん」として親しまれていました。本当に伝統と歴史の中に、趣
ある良い別院だと思いました。

 住職さん、坊守さん、寺族の皆さんありがとうございました。

                               真宗ネットワーク50
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